プレゼントイメージ

大切にしたい引き出物

結婚式、披露宴を挙げることが決まってからは、とにかく忙しい日々でした。
会場を選ぶために、いくつものブライダルフェアに通い、自分たちの納得のできる会場を探しました。
会場を選ぶ際は、予算や日程なども考慮に入れなければならず、結局7箇所もの会場を比較検討することになりました。
会場が決まってからも、決めなければいけないことが次々と降りかかり、仕事が忙しい時期でもあったため、精神的にも一杯でした。
自分の着るドレスや髪型などは、自分の自由に決められるため楽しみながら決めることができましたが、列席者の方に喜んでもらえるような演出や料理などを選ぶのは大変な作業でした。
中でも引き出物は、家に持ち帰って長く残るものなので、特に気を使いました。
最近出席した結婚式ではカタログギフトが付いてくることが多かったので、自分たちも漠然とカタログギフトでよいのではと考えていました。
実際、家に帰ってからカタログギフトを選ぶ時間は、とても楽しかったからです。
しかし、母のアドバイスで気持ちが変わりました。
母は、カタログギフトには反対でした。
確かにカタログギフトならば、誰もが欲しいものを選ぶことができます。
しかし、新郎新婦自ら選んでくれた物を貰うからこそ、引き出物の意味があると言うのです。
そうは言っても、いらないものを貰っても困るのではないかと私は問いかけました。
そうすると、母は家中からグラスやお皿、花瓶や時計などを持ち寄り、私に説明を始めました。
これは、友人の誰々ちゃんの結婚式の引き出物よ、これは同僚の誰々さん、これは義妹、これは姪っ子とひとつひとつ説明してくれました。
よく使っているものもあれば、こんなもの家にあったっけと思ってしまうようなものもありました。
しかし、母は何十年も前に頂いた引き出物のひとつひとつをしっかりと覚えていて、大切に保管していたのです。
これを見て私は心変わりしました。
列席者全員が喜んでくれるような引き出物を選ぶのは、困難なことです。
こんなもの貰っても困ると思う人もいるかもしれません。
しかし、私たちが選んだ品を思い出とともに大切に使ってくれる人がいると思うと、カタログギフトではなく、私たち自身が心を込めて選びたいと思ったのです。

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