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初めて貰ったバレンタインデーのチョコ

バレンタインデーと聞くと思い出す話があります。
それは高校時代のことでした。
当時暮らしていた家の近くに、双子の女の子が住んでいて学校帰りに良く顔を合わせたのです。
当時彼女達は小学校低学年だったと思います。
通っていた高校はあまり肌に合わず、友達もあまり居なかったため授業が終わると、さっさと一人で学校を後にしていたのです。
その日がバレンタインデーであったのかどうか知っていたのかは定かではありません。
しかしながらいずれにせよ自分には関係ないことだったのです。
その日いつもの通り、家に入ろうとするとどこかで待ちぶせしていたらしい、双子の女の子に封筒を渡されました。
正確には双子の女の子が一人で待っていたのです。
封筒を渡すとその子は走ってどこかへ行ってしまいました。
封筒を開くと中はハート型のチョコレートと小学生らしい文字の手紙が入っていたのです。
正直なところ、なんだこれは、と思ったものです。
貰ったチョコレートと手紙の扱いに困っていると、家のチャイムがなったのです。
外に出てみると先ほど待ち伏せしていた女の子が立っており、私じゃないからね、と一言叫んでまたどこかへ消えたのです。
何がなんだか分からなかったのですが、真実はそれから1時間後にチャイムを鳴らした女性によって明らかにされました。
チャイムを鳴らしたのは、その双子の女のこの母親だったのです。
その母親が言うには、手紙を渡したのが双子の姉で、その次にやってきたのはその妹ということでした。
双子であることは知っていましたが、その時はまったく区別がつかなかったのです。
事情を聞いて納得したのですが、双子の母親の依頼には一瞬躊躇したのですが結局は、承諾したのです。
母親の依頼は、チョコレートはもちろん食べてもらって構わないが、娘の書いた手紙を返してもらえないかというものでした。
娘が結婚する時に披露したいからという理由を聞いて迷ったのですが、結局手紙は返してしまったのです。
あの双子の女の子もそろそろお嫁に行く年頃ではないかと思います。
その手紙がまだ保管されているのか、それとももう嫁に行き、結婚式で披露されたのかは分かりません。
バレンタインデーになるとこの事を思い出すのです。

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