プレゼントイメージ

彼と私のバレンタインデー

私が初めて彼氏と付き合ったのは高校生の時です。
同級生で面識はあったもののほとんど話したことがなかった私たち。
そもそも私が彼に抱いた第一印象は、「がり勉っぽそう」という、それほど良いとは言えないような印象でした。
同じクラスになったわけでもなく、なんとなく顔を知っている程度だった私たちの距離が少し縮まったのは、私の友人と彼の友人が付き合い始めたからです。
漫画のように、ダブルデートを行なったというわけではありませんが、友人が彼氏と待ち合わせをしているときや、クラスに会いに行ったとき、一緒にいた私と彼も顔を合わせることが多くなりました。
初めのころは挨拶をするくらいでしたが、てっきりがり勉だと思っていた彼が、スポーツも人並み以上にできるところや、周りの空気を呼んで、すばやく自分の立ち位置を見出せる、頭の回転がはやいところを知り、興味を持ち始めました。
必要とあれば、皆を和ませるお笑いキャラになったり、勉強が苦手な友達にわかりやすく説明したり、ほかの人のことを考えて一生懸命になっている彼に好感を持ち、だんだんと意識するようになりました。
そんな、なんとなく片思いの様な時期が長かったのですが、彼が女の子から告白されたと言ううわさを聞きました。
それを聞いたとき、自分でも驚くほどショックを受けて、自分が彼のことをすきなのだという自覚を持つことになりました。
結局、彼はその女の子とは付き合わなかったのですが、もしかしたら、また他の女の子が告白するかもしれない、せめて自分の気持ちを伝えたいと言う思いから、自分から告白する決断をしました。
そして、バレンタインデーも近かったので、チョコレートを渡して告白しようと考えました。
それほどお菓子作りが得意というわけではありませんでしたが、バレンタインでーシーズンが近づいていたことから、初心者向けのキットなども多くあり、キットを活用しながらオリジナリティを出したチョコレートクッキーを作りました。
バレンタインデー当日、学校で既にいくつかのチョコレートをもらっていた彼は、どれも義理チョコだから残念とおどけていましたが、本当に義理だったのかはわかりません。
学校で渡すことが少し恥ずかしかった私は、いつものように友人カップルを含む4人で帰る道、友人に頼んで二人きりにしてもらったところでチョコレートを渡しました。
彼は、もう私からはもらえないのかと思っていたと言いながら、嬉しそうに受け取ってくれました。
そして、私が想いを伝えると、自分から言いたかったと言いながら、私の冷たくなった手を握ってくれました。
ただ手をつなぐというだけだったのに、今思い出しても胸がときめきます。
その彼は、今私の旦那様として、変わらない笑顔を毎日見せてくれています。
あの時、バレンタインデーが近かったからこそ、勇気を持て、今の私があるのだと思います。

Copyright(c) 2011 present.com All Rights Reserved.