プレゼントイメージ

バレンタインデーを楽しみましょう

バレンタインデーというと、若い男女のイベントで、こんなにおばさんになってしまった自分には無関係な物だと思っていました。
結婚25年目を迎えた私たち夫婦には会話もありません。
一人娘はすっかり大人になってしまい、自分の生活を一生懸命楽しんでいます。
昔は娘を通じての会話もあったのですが、今では業務連絡のような味気ない会話しかありません。
話題が増えるかと犬を飼ってみたりもしたのですが、夫が犬にはまってしまい、私なんかに目もくれません。
むなしい気持ちで毎日を過ごしていましたが、見かねた娘が自分と一緒にバレンタインデーの準備をしようと声をかけてくれました。
彼氏に手作りのケーキを作るから、私にも手伝ってほしい。
夫にあげるケーキも一緒に作ってはどうかと言うのです。
どうせなら美味しいケーキが良かったなどと言われるのは目に見えているので断ったのですが、どうしてもと娘は食い下がります。
しかたなく、娘のケーキ作りを手伝うだけならと準備を始めました。
ケーキを焼くのを手伝うだけかと思っていたら、娘の美容院に一緒に予約をしてくれていました。
娘いわく「気分を盛り上げるためには形から」と言う事です。
オシャレもしなくなってしまっていた私ですが、久しぶりにパーマをかけてオシャレに装ってみると気持ちがなんだかはずんできました。
その後はケーキと一緒に渡すプレゼントやラッピングなどを買いにデパートやスーパーなど様々な場所に出かけました。
娘と同じように彼氏にプレゼントする為なのか片思いの告白をする為なのか、女の子たちが瞳をキラキラさせて楽しそうにショッピングしています。
そんな女の子たちの様子を見ていたら自分までなんだかワクワクしてきて、思わず夫にプレゼントを選んでいました。
プレゼントといっても会社にしていくネクタイなのですが、いつもの「必要だから買う」という買い物ではなく、「あの人の為に心を込めて選ぶ」という買い物です。
すこし恥ずかしく、でもとても楽しかったです。
結局、娘と一緒に夫用のケーキを焼きました。
美味しくできたと思います。
夫は私たちがキッチンで何やらやっているのを知ってか知らずか、いつものように犬と一緒にテレビを見ていました。
私ひとりで渡すのはさすがに気恥ずかしかったので、娘が一緒にいる時にケーキとプレゼントを渡しました。
自分が望む返事はもらえないんだろうと覚悟していましたが、夫からは素直に「ありがとう」と言ってもらえました。
その一言だけでもとてもうれしくて、久しぶりに心の通った会話ができたように思います。
娘が出かけたあと、二人でケーキを食べましたが、なんだか昔を思い出す甘い味がしました。

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