プレゼントイメージ

プロポーズの言葉は「一緒に白地図を埋めよう。」

私がプロポーズをしたのは去年の春のことでした。
付き合うきっかけは私からのアプローチで、彼女の明るい性格と愛くるしい笑顔に一目惚れしました。
私たちは旅行が趣味で、死ぬまでに二人で全国47都道府県すべて行くことが二人の目標となりました。
お付き合いは順調で、1年も経たないうちに二人が行った都道府県は15都道府県を超え、「この調子だとすぐ制覇できそうだね」と笑いあっていました。
そんな私たちがお付き合いを始めてからちょうど1年が過ぎた時のことです。
そろそろプロポーズをしようかと考えていた矢先に、彼女は事故に遭いました。
通勤のため車を運転していた時、信号のない交差点で一時停止を守らなかった普通乗用車に突っ込まれました。
幸い命には別条はありませんでしたが、その日以来彼女は左足が不自由になってしまいました。
症状は重症で何度も手術が必要になる旨を医師から説明されました。
私自身は命があっただけでもよかったという思いの方が強かったのですが、彼女の落ち込みは想像以上でした。
今まで明るかった彼女がまるで嘘のように塞ぎ込むようになってしまいました。
入院当初は、毎日のようにお見舞いに行っていましたが、そのような彼女の姿を見たくないという思いから、病院へ行くのが辛くなってしまい、仕事を理由に病院へ行かない日も増えてきました。
彼女が入院してから3~4カ月位経った頃には、お見舞いに行く回数も週に1度あるかないかの頻度になっていました。
正直私自身、彼女にどう接していいのかわからなくなっていた頃でもありました。
そんな頃、私が仕事が終わって帰ろうとした時、彼女からの着信がありました。
入院してからはメールばかりで電話はほとんどすることがなかったので、嫌な予感がしました。
電話口の彼女の話の内容は、とにかく明日来てほしいとのことだけでした。
その日は私の誕生日でしたが、直感的に別れ話だとわかりました。
翌日となり、私は指定された時間に彼女の病室へ行きました。
ドアを開けると、私はびっくりしました。
部屋中に私の誕生日のお祝いの飾り付けが施されており、壁には大きな全国地図が貼っていました。
そしてその地図には、私たちが旅行にいった都道府県のところに私がその土地の名物を食べている写真が貼っていました。
地図の隅には、「目指せ全国都道府県制覇&完食」の文字がありました。
それを見た途端、私は泣き崩れました。
この時私はこの人を幸せにすると強く心に決めました。
先日、私たちは北海道へ旅行へ行ってきました。
これで、私たちが行った都道府県は16か所目になりました。
白地図には私がカニをほおばる写真が貼られました。
事故から1年以上たった今でも彼女の歩みは遅いですが、二人で一歩一歩、白地図を埋めていきたいです。

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