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私がされたプロポーズについて

私がプロポーズされたのは、もう30年位前のことです。
プロポーズしてくれたのは、もちろん今私の隣にいる旦那様なわけですが、当時とはかなり風貌が変わってしまっています。
当時はものすごく痩せていたのですが、今は中年太りしてお腹が前に飛び出してしまいましたし、髪の毛も黒い毛より白髪の方が多くなってしまいました。
おかげさまで禿げてはいないので救いはありますが、寄る年波には勝てないといった風情になっています。
でも、中身は昔のままなので、本人には言っていませんが、私は今でも旦那様のことが大好きです。
何気ない瞬間に「この人と結婚して本当に良かったな」と思います。
このまま2人仲良く年をとっていけたら本当に幸せだと思っています。
でも、恥ずかしいので、旦那様には絶対に言いません。
うちの旦那様からプロポーズされた時、私は旦那様ともう一人の男性の間を行ったり来たりしているような状態でした。
旦那様は私と2歳違いなのですが、こう言っては何ですが、当時かなり女の子にモテていました。
大学では建築科を専攻していたのに、在学中にテレビ局でライトマンのバイトをしたことがきっかけで映像に興味を持ち、小さな制作プロダクションに勤めていました。
はっきり言って、そんなに給料がよくはありませんでしたし、あの業界は派手なので、キレイな女の子と知り合う機会も多く、彼がいくら私のことを好きだと言ってくれても、信じきることができませんでした。
そんな時、同じ職場のかなり年上の男性からアプローチされて、なんとなくその男性とも付き合うようになってしまったのです。
年齢がかなり離れていたので、私のことをとても大事にしてくれましたし、若い彼とは行くことができないような高級なお店にも随分連れて行ってもらいました。
今から考えれば、私は2人に対して随分といい加減な態度をとっていたわけなのですが、当時は若かったので、なんとなく居心地の良さに甘えてしまっていたのです。
どっちつかずでフラフラしていた私ですが、どちらの方が好きだったのかと言えば、間違いなく今の旦那様の方でした。
でも、自分に自信がなかったので、彼のことだけを好きでいたら、いつか泣くハメになるのではないかと思えてしまい怖かったのです。
でも、そのような中途半端な状態に終止符を打ってくれたのが、旦那様でした。
もう一人の男性と飲んで帰りが遅くなった私を家の前で待っていて、「お前は俺じゃないとダメなんだから、もう他の男とは会うな」と言ってくれたのが、多分プロポーズの言葉になるのだと思います。
素敵な言葉でもシチュエーションでもなかったけれど、彼が私を選んでくれたことだけは実感することができたのです。
細かなことはほとんど忘れてしまいましたが、あの夜の彼の言葉は今でも耳に残っています。
ドラマのようなプロポーズではありませんが、あの時の嬉しかった気持ちを忘れたことはありません。

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