プレゼントイメージ

男友達だと思っていた同僚が、最後にくれたプレゼント

勤めていた会社で私は営業事務として働いていました。
お客さんからのクレーム電話の対応や、上司から仕事の手際の悪さを指摘されたりとすっかり疲れきっていました。
何とか今まで仕事を続けてこれたのは、同じ会社に交際中の彼がいたからです。
しかし、彼は外回りの営業で社内にはほとんどいませんでした。
私がクレーム電話で困っている時に助けてくれていたのは、事務をしていた同僚の男性でした。
一緒に職場にいる時間が長いその男性は私より、7歳年上でした。
見た感じはもっさりした感じで、太っていて、オタクっぽい感じで最初は話すのも正直嫌でした。
しかし、見た目によらず社内で困った人がいると、助けてくれるお助けマンのような存在だったのです。
私がお客さんからのクレーム電話で対処しきれなくて泣きそうになった時に、電話をさっと変わってくれて助けてくれました。
私はだんだんとその同僚への見方が変わり、よくランチ時に話しをするようになりました。
そこで思いがけず私と趣味が共通していたのです。
バードウォッチングでした。
周囲に鳥好きな人がいなかったので、鳥の話しが出来る同僚とはいつしか男友達とも言える位仲良くなっていました。
仲は良かったけれど、男女の仲ではありません。
同僚もまた私を女友達として見てくれていると思っていました。
送別会の日までは男友達のつもりでした。
結婚退職が決まって、職場の同僚達で送別会をしてくれました。
鳥好きな男友達も「結婚おめでとう。」と祝福してくれました。
私が職場に彼氏がいることは言っていたし、そのことを相談もしていたので、彼は心から祝福してくれました。
帰り際、鳥友達の同僚がプレゼントをくれました。
家に帰って開けてみると、私が大好きなカワセミの写真集と一通の手紙が入っていました。
そこには今まで鳥の話が私と出来てよかった旨と、彼と末永くお幸せにと書いてありました。
そこまでは形式的な文章だったのに、最後の行にくだけた文字で「お助けマンの任務終了、本当は君とツガイになりたかったぜ」と顔文字で泣いた顔が書かれていました。
私とツガイになりたったなんて冗談だよねと思いましたが、男友達の別れ際の表情を思い出したら、今までどうして気持ちに気付いてあげれなかったのかと、申し訳なさで涙がポロポロ頬をつたいました。
カワセミの写真は今でも大切に持っています。
いる場所は違うけれど、同じ空で大好きなカワセミを見ていると感じています。

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