プレゼントイメージ

笑えるプレゼントと小学生

小学校のときのことです。
仲良し3人組で当時の担任の先生の家に遊びに行こうということになったときの話です。
もちろん当時は携帯電話などもありませんし、そもそも相手の都合を聞いてお邪魔するという考えは子供の頭にはまったく浮かびませんでした。
頭に浮かんだのは何かプレゼントを持っていかなくてはならない、ということでした。
その先生の家をどうやって調べたのかは記憶にありません。
とにかく何か笑えるプレゼントを持っていこうと考えたのです。
プレゼントを買うお金も持たない小学生が考えたことは、先生の好きな物を持っていこう、ということでした。
そこで思い浮かんだのがきゅうりです。
担任の先生がきゅうり好きだったのかは今となっては定かではありません。
しかしながらきゅうりを持って行ったところを見ると、好物だったに違いありません。
八百屋できゅうりを3本買い、そこで一番大きなダンボールを貰ってそのなかにきゅうりを入れたのです。
そして近くの文具店に行ききれいな包装紙を買ってその包装紙でダンボールを包んでもらって3人でそれを担いで行ったのです。
大きなダンボールは子供には非常に持ちづらく、きゅうりが右へ行ったり左へいったりしていたことを覚えています。
先生の家は比較的すぐに見つかりました。
見つかったのは良いのですが当の先生は釣りに行っているとかで不在でした。
先生の奥様が出てきて家の二階へ上げてくれしばらく先生が帰ってくるのを待っていたのですが、いくら待っても先生は戻っては来ませんでした。
おそらく夕日が沈む頃になって誰かが、もう帰ろうと言い出したに違いありません。
我々3人はきゅうりが3本入ったダンボールを二階の部屋に置いたまま先生の家を後にしたのです。
外出から帰った担任の先生がそのダンボールと中の3本のきゅうりを見て、どう思ったのかは知りません。
おそらく翌日学校で何か言われたことでしょうが、まったく記憶にないのです。
覚えているのは、笑えるプレゼントを一生懸命考えたことと、結局先生に会えず、笑ってもらう事が出来なかったというほろ苦い帰り道のことだけです。
今から思えば3本のきゅうりが人生初のサプライズプレゼントだったことになります。

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