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妻が亡くなってから1周忌に届いたプレゼント

妻が35歳の時でした、健康診断で乳がんと診断されました。
それまでもどちらかというと病弱で細かったのに、みるみる間に痩せていきました。
若いのでガンの進行も早かったのです。
1年足らずのい闘病生活の後に妻は亡くなりました。
あまりにも早く亡くなってしまい、私は現実を受け止める事が出来ませんでした。
私達は学生結婚でした。
大学4年生の時に知り合い、すぐに意気投合して結婚しました。
私も彼女も親との関係が良くなくて、結婚式もあげずに二人で小さな古いアパートで暮らし始めました。
卒業後私と彼女は別々の会社に就職しました。
同じアパートから毎朝通い、夕飯を一緒に同じ家で食べるという穏やかな生活が8年続きました。
子供はすぐにでも欲しかったのですが、なかなか授からす結婚して8年めにようやく、はじめての妊娠をしました。
つわりが酷く、仕事を続けられる状態ではなかったので妊娠を機に退職しました。
退職して安静な生活になったのもつかの間、流産という悲しい結果になってしまいました。
しばらく二人とも落ち込んでいましたが、時間が少しづつ私達の傷を癒してくれました。
そしてまた二人だけの静かな生活が取り戻せた矢先に、彼女は乳がんになってしまいました。
昔から病弱だった彼女はあまりショックを受けていない様子でした。
私の方が癌を宣告されたみたいにショックを受け、ご飯も喉を通らなく落ち込みました。
そんな私を見て彼女は何度も励ましてくれました。
手術をしたら平気だから心配しないで、しっかりご飯を食べて仕事に行って欲しいと言われました。
働かないと病院代も出せないから私は必死に働きました。
彼女は入院仲に週に1度だけ来てくれと言いました。
交通費も勿体無いし、私には前から勉強していた資格試験を受かって欲しいから、勉強に専念して欲しいとの理由でした。
私は彼女の為にも受かりたいと必死に勉強しました。
資格が取れれば転職にも有利になって楽をさせてあげられる、そんな思いで合格出来ました。
彼女はとても喜んでくれました。
それなのに亡くなってしまうなんで、私にはこの先何も未来が見えませんでした。
毎日起きて会社に行って帰って寝るだけの生活が1年続き、妻の1周忌に私宛にプレゼントが届きました。
妻が友人に託していたものでした。
中には妻が大切にしていた私との思い出の写真と、手紙が入っていました。
「私はずっと幸せでした。あなたのこれからの人生は長いです。良い伴侶を見つけてくれることが私への最大の供養です。これらの写真を全て灰にして海に返してください」彼女は体こそ病弱でしたが、心の強い女性でした。
弱いのは私の方でした。
彼女と出会えて本当に幸せでした。
これからは強く生きて、生き様を天国の彼女に見せていこうと固く心に誓いました。

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