プレゼントイメージ

生まれて初めて叔母に誕生日プレゼントを贈りました

これはつい数日前のことです。
私は叔母に生まれて初めて誕生日プレゼントを贈りました。
叔母というのは、私の母の双子の妹で、数日前に65歳の誕生日を迎えました。
65歳と言えば世間的には公式に「高齢者」として扱われる歳ですが、子供がおらず独身の叔母は、今でも2つの仕事とボランティア活動を掛け持ちして、精力的に働き、とても年齢とは思えないパワフルな毎日を送っています。
子供がいない叔母は、唯一の姪である私を小さい時からとても可愛がってくれました。
叔母は双子の姉である私の母に、いつも私という子供がいることを羨ましい。
と言っていたそうです。
叔母は都内の某有名繁華街で会員制クラブのオーナーをしており、お金に不自由はしていません。
もちろん、若い頃、まだ自分のお店を持つ前には、色々なお店を転々として修業を積み、苦労して来た人です。
そうして念願が叶って自分のお店をオープンしてからは、おかげさまでお客様が絶えることなく通って下さり、昨年には開店30周年を迎えました。
幼い頃から可愛がってくれた叔母に、私はいつも恩返しをしたいと思って来ました。
しかし私は生まれつき体が弱く、大学を卒業して就職してもすぐに身体を壊して入院したりして、なかなかお礼やお祝いの一つも贈れずにいました。
ですから、毎年叔母の誕生日とお店の開店記念日には、せめてもの想いを込めてお祝いのメールを送っていました。
叔母は私の体のことを知っていて、入院先にも何度も見舞いに来てくれていましたから、「メールだけでも嬉しい。」と言ってくれていました。
しかし、昨年から少しずつですが体調が良くなって来た私は、近所でアルバイトを始めました。
もちろん、そのお金はこれまで苦労して育ててくれた両親のために家計の一部にもしていますが、私はその中から毎月少額ずつ貯めて、年明けの叔母の誕生日に、母とお揃いのブレスレットとブレザーブドフラワーを購入したのです。
そうしてメールで何気なく住所を確認し、数日前に叔母に送りました。
すると翌日、メールを打つのももどかしかったのか、叔母はお店がオープンする少し前に興奮した様子で電話をかけて来て、突然のプレゼントに驚き、そして何よりも気持ちが嬉しかったと、電話の向こうでワンワン泣いてくれたのです。
「そんなに泣いたら化粧が落ちるよ。もうすぐお客さん来るんでしょ。」私はそう言いながらも、思わず叔母の涙にもらい泣きしそうになり、「プレゼントして良かった。」と心底思ったのです。
叔母はかつて母に、「自分は年老いたら一人ぼっちだ。」と呟いたことがあるそうです。
しかし、そんなことはありません。
私は叔母を「叔母」とは思っていません。
私は彼女を「第二の母」だと思っています。
ですから、私など頼りない存在ですが、叔母が年老いて介護が必要なくらいになったら、今度は私が手を差し伸べ、叔母を一人ぼっちにはしないと決めているのです。

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