プレゼントイメージ

二十歳になった時に貰ったプレゼント

中学時代から反抗して家に寄り付かず、高校時代はそれに拍車がかかっていました。
何とかもぐりこんだ大学では、自宅から通える場所に大学があったにも関わらず、友人の下宿を転々とし、またあるときは住み込みのアルバイトなどをしていたものです。
反抗期であったつもりはありませんが、今から思えばそれが反抗期であったのかも知れません。
当時は年明けに成人式が開催されていましたが、そんなものに顔を出すわけはありません。
恐らくどこかで飲んだくれていたのだと思います。
指定の日に必ず自宅に帰るように連絡があったのは大学の二年生の時でした。
出席することの無い成人式が過ぎて数ヶ月経った頃だとうっすらと記憶しています。
家に帰ると仕出し料理が準備されており、親からある物を贈られました。
二十歳になった時に親から贈られた物は、生まれてからずっと撮りためた写真でした。
それらを6冊のアルバムに整理して渡されたのです。
親から貰うものは誕生日であれ、クリスマスであれ当然のように貰ってしまうためあまりありがたみが無いものですが、流石にその写真集は胸にグッと来るものがありました。
もちろん今まで一度も見たことの無い写真ばかりで、おそらくどこかにしまわれていたのでしょう。
古いネガをさがしてきて焼きなおしたものかも知れません。
その写真集をプレゼントされた時に、自分の子供が二十歳になったら同じように写真集をプレゼントしようと思ったことを覚えています。
今思えば、カメラが趣味となったのもその写真集がきっかけだったような気がします。
今では写真といえばデジタルが当たり前で、携帯電話やスマートフォンで写真が撮れる時代ですが、一昔前までは今のように気軽にシャッターを切る事は出来なかったのです。
一枚一枚緊張しながらシャッターを押さなければならなかったのです。
それだけに当時の、子供の頃の写真には重みがあるのです。
自分の子供にも同じようにアルバムを贈ろうと長年考えてきましたが、今その思いが少々揺らいでいます。
撮りためた写真は一杯ありますが、写真を保管しているハードディスクを渡すわけには行きませんし、クラウド上のURLを教えるのも味気ないものです。
次世代が二十歳になったときのプレゼントは暫し悩もうと思います。

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